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出会い

妻の運転で、新しい病院に着いた。
入り口から入ると、まるでそこはホテルのロビーだ。
これは、後で気がついたことなのだが、
ソファーセットが5、6組置いてある。
どのソファーも対面することのないように向けて置かれている。

受付をする。
スタッフがみんな笑顔だ。

予約時間までしばらくあるので、静かに持参した本を読む。
図書館で本を読んでいるみたいだ。
かすかに音楽が流れていて、他は全く音がしない。
話し声もしない。人々の動きと電話や受付の会話が
聞こえるだけである。

しばらくしたら
「〇〇さーん、〇号室へどうぞ。」
男性の温和な声がする。

妻に押されながら、部屋の引き戸を開くと、
そこには、笑顔のドクターが座っていた。

これまでの経緯を説明し、薬の処方を見せた。
ドクターが、開口一番言った言葉。
「薬が多すぎますね。
 生活に影響するくらい眠気が起きたりしませんか。」
「あ、はい。」

「まず、薬を減らしてみましょう。薬も新しいものにして、
 とにかくシンプルにしましょう。」
「はい。」

拍子抜けというか、今まで私が受けていた処方は何だったんだろう。
確かに、それまでの私には必要な処方だったのだと思うのだが、
今現在の私には、別の処方というか、取り組み方があるのではないかと感じた。

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