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ショクム

授業も職務だ

しかし生徒指導も職務であった

朝は登校の指導
昼休みは校内を見回る
放課後は部活の隙間をぬって校舎内を見回る
下校時には下校指導

とにかくやっかいだったのは
自転車通学生の指導であった

ルールを守らせなければならない
この義務感から
全てを一人で見回り
違反者がいたら
指導する
反省文を書かせる
自転車を預かる

これは
今考えると
自分の思いとは全く逆のことを
していた

ルールを守らせるためには
厳しく指導をする
守らなければ厳罰主義

こんな教育観は
みじんもなかったはずなのに
なぜか
それを繰り返していた

シュッキンシタラ

出勤したら
とにかく早く
横に慣れる場所に行き
横になる

ただただそれだけ

授業の時間になれば
教科書とチョークだけ持って
教室に向かう

職員室には戻らない
戻っても辛いだけだから

むしろ
生徒と話しているときの方がよかった
でも
それを続けるのもたまらなかった

オキラレナイネラレナイ

続いて起きたのは
夜眠れないことである

浅い眠りを繰り返す
気がつくと朝になっている
出勤の準備をしなければならない

しかし
体が動かない

行かなければならないという思い
体が動かないという現実

その狭間の中で

気がつくと
大声でうなり続けていた

アーウーアーウー
呼吸に合わせて
声が出てしまう

家族に迷惑だなどとは
一切考えられない

何とか起き上がって
準備をして
疲れ切った体と心をかかえて
出勤していた

カコヲフリカエル

辛かった過去を振り返る
この行為はとても辛い

敢えて振り捨ててきたものを
なぜ振り返るのか

何となくではあるが
それが今ならできるような気がする

あの頃は辛かったよなあ

始まりは
休日の過ごし方であった

それまでは
日曜日が楽しみで
外回りの作業をしたり
物を作ったりしていたり

そんな日曜日が
だらだらと横になって過ごすようになっていた

体が動かない
とにかく横になるしかなかった
そんなことを繰り返していた

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